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低音男の部屋

低音男の部屋

やめないで~

顔面にうっすらと汗を滲ませながら女の子は
激しく体を揺さぶる。
男の醸し出すリズムと自らのリズムを協調させ
一体となったリズムは女の子の動きを更に激しくさせた。

男の動きが不意に止まりそうになった。
髪を激しく乱し息も荒げながら女の子は叫ぶ
「やめないで~、そのまま続けて~、お願い~」
その声を聞きながらも男の動きが不規則になっていく。

「ダメ~、やめないで、止まらないで~」


その声も虚しく、男は動きを止めてしまった。

女の子は激しい息遣いのまま男をなじった。

















「折角私が上手く叩けてるんだから自分がちょっと間違えたからって
 演奏を途中で止めないでよ」


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